昨日、TSUTAYAにてプリズンブレイクが八月いっぱい半額だと気付いた。

シリーズ１しか見ていなかったので、なぜか深夜一人無駄にテンションが上がりシリーズ２を四枚も借りてしまった。

しかも、僕はちゃんとした大人にもかかわらず、自分のライフサイクルと照らし合わせもせず、四枚計八話を一泊二日でレンタルしてしまった。

結局返す当日に全て見る羽目に。
最寄のTSUTAYAは深夜２時までしかやっていない。
残された時間は、明朝開店する１０時前までに返却ボックスへ！だ。

一枚目。記憶を辿りながらスピーディーに鑑賞。
二枚目。あらすじがすこし長いと感じる…。長い…。長い…？？

何て事はない、二枚目の中身も同じ一枚目だったのだ。
ちょっと、TSUTAYAさん…。
これを換えてもらえなければ、残りを見る事が出来ない。

一つ、重大な事に気付いた。
翌朝１０時開店前までのロスタイムで全て鑑賞しようと思ったが、カウンターに出しに行かなければ。
そうしなければ、翌日二枚目はただで換えてもらえるが、三、四枚目は延滞料金を払って借りるから、全体的にマイナス…うるさい！

時計の針を見た。チクッチクッチクッ…。１時56分…。あと4分しかないっ！

僕はDVDを掴み、ドアを蹴って家を出た。そして、駅前へ走った。
ひたすら走った。つまづいた。血が出た。走った。

銃弾が僕の足元をかすめた。警察犬の吠える声はもうすぐそこに近づいていた。
どこかで見た光景。デジャブ…？

次の瞬間、僕はTSUTAYAに向かい叫んでいた！

スコフィールドッ！

真夜中に僕の声だけが虚しく響いた。