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アンティノミーとダイヤモンド

シギハラヨシアキが綴る内省する心。
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緑の蔦が生い茂る、西洋風な外観。
表札もない玄関からくったくのない笑顔がひょっこりと顔を出した。
快活で活動的なそのご婦人は教室をひっそり開いているそうだ。


後で聞いた所によると、まったくそう見えないが六十歳にもなるというのだから体裁的に老婆といった表現の方が近いかもしれない。
しかし、とても若々しいのでご婦人とお呼びする。


じっくりと煎れたコーヒーと手作りの蒸しパンで持て成してくれた。


自分のこれまで人生について楽しそうに語るご婦人。
また、死ぬまでに叶えたい夢まで初めて会った僕にキラキラした目で語ってくれた。


僕もコーヒーを飲みながら、そのほろ苦い自分の現状と重ね合わせてじっくりと聞いていた。


「あなた、好きな事は出来るだけ若いうちに見つけた方が良いわ。色んな困難も人生だからあると思うけど、本当に好きなら細く長く続けなさい。いつかそれがどう転ぶか分からないだから。私はそれがあったからこそ楽しく生きて来れた。いつ死ぬか分からないないんだもん。今、やりたい事を一生懸命やりなさい。」


大先輩が言うのだから確かだ。
偶然だと思うが、そこまで聞くとちょうど日差しが強くなり、揺れるカーテンの隙間からから優しい光がいっぺんに差し込んだ。


部屋の辺り一面が明るくなり、そのご婦人の後光に見えなくもない。
そんな訳ないがそんな気がした。
まるで未来が開けていくように。


皆人生の大先輩は、一様に同じ事を言っている気がする。
それは、同じ事しか言えないのではないだろう。
人生の真の目的は、そんなに多くはないと言う事だろう。


僕は、この道に進まなければどんな人間になっていたのだろう。
考えただけでも、ぞっとしてしまう。


そのご婦人のエネルギーがとても若い。
人生において、誰もが持つ自分のピュアな部分、純真さをどれだけ守れるかが勝負だ。
皆、心の中の青々しいモノを守るため戦っている。


仕事で感じたちょっとしたお話。





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プロフィール
HN:
シギハラヨシアキ
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1979/04/22
趣味:
牛乳パックをハサミで切り開く事。
自己紹介:
自分の存在価値を見出したいという理由から、天下を取りたい!と爽やかに言い放つ店崎君と'07年1月「エレファン&ティノミー」結成。'10年4月「じなんぼ~いず」に改名。
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