三十代を目前にして初めて本当の意味でフリーのフリーターになった。
僕は細木さんや江原さんレベルではありません。
誰がこんな人生を予想出来たのだろうか。


昼間は会社に勤めるもんだと信じて止まなかった九年間。
平日の昼間に気の抜けた空気を吸う事にソワソワが止まらない。


ソワソワの数だけ抱きしめて。という曲が一曲書けた。
しかし、曲のストックだけが増えた所で歌手になるわけではないのでバイトに出かける。


本当は女性希望らしいコンタクト屋のチラシ配布。
このご時世チラシだけではまったくもって受け取らず。
隣にはポケットティッシュ配布に群がるご老人達。
年金がわりにティッシュを！ぐらいの勢いです。


意味のない仕事などない。意味を持たせるのは全てその人間です。それは短い社会人経験でも十分に学びました。
175枚を配ってきた。費やす時間、発生する賃金を考えたらその人間の能力を最大限に発揮するのは当然だ。


帰りに枚数を記入するのですが、前日の女性の枚数に目を疑いました。たったの80枚。６時間で？？
よく見ればほとんどの女性がその程度だった。


最近、若い世代との力の差を感じる。
それは能力などそんなに大差ないのに本気な人と本気じゃない人との差だ。


何もチラシ配りじゃなくたって良い。
本気なモノが一つでもあれば良い。あって欲しいと願う。


華美な格好は恥ずかしい。
僕は無意味な事も、目の前のモノも全部本気でいく人達を多く知っている。
僕もそうでありたい。