先日は、養成所同期の破天荒芸人吉富くんの自作ライブに出させて頂きました。

このライブは、欲望渦巻くカオスに満ちたライブにも関わらずそれを知ってか知らずか一回目より多く方に来て頂いたのでびっくりした。
ともかく有り難い限りです。

２時間半の長丁場だったが決められた物が少ないため、芸人としてのポテンシャルが鍛えられるようです。
機会があれば、またぜひ…。


話しは変わり、今日は某大手事務所のライブを見てきた。

漫才が意外に多く、とても色んな意味で勉強になった。
というのも、それは一組のネタを見てる時だった。
掴みから面白いな～と思っていた。進むにつれ、一つのボケがテレビにもちょくちょく出ている他のコンビのボケに酷似していた。

これだけのコンビがいてネタがあれば少しぐらい被る事はあるだろう。
そう思った次の瞬間、僕は鳥肌が立った。
その次のボケも殆ど同じだった。その次も…。
気付いてないのか。いや、故意的なのは明らかだった。

虚無感に襲われた。
僕が間違っているのか。当たり前の世界なのか。

ボケ方を参考にする事はいくらでもある。
そして、線引きは曖昧でもある。
しかし、自分のボケ自体を捨てる事はアイデンティティを捨てる事と同じではないのか？

どっちが真似たか、誰かが真似たか、それは分からない。
あらゆる欲望のため、いかなる理由があるかも分からない。
否定するつもりも毛頭ない。

でも、その所業が生きた証と考えるならば、それは生かされてるだけだろう。
生きながらえながら、死している。

僕が間違っているというのなら、迷わず去る事を選ぼう。
生きるために。